市場調査大手GfKがこのほど発表した2012年の独電化製品市場規模は515億7,100万ユーロとなり、前年を2.8%上回った。情報機器が11.0%拡大して全体をけん引。白物家電も5%台の伸びを記録した。
\情報機器はタブレットPCが需要の最大の押し上げ要因。GfKによると消費者は価格よりもデザインや色合いといったライフスタイル関係の要素を重視しているという。白物家電は洗濯機と乾燥機が好調で、口内洗浄機、電動歯ブラシも需要の拡大が続いている。
\カメラは価格の高いレンズ交換式がこれまでに引き続き好調だったほか、コンパクトカメラも売上成長率が2ケタ台に達したという。スマートフォンのカメラ機能向上を受けて、メーカーが顧客層・ライフスタイルを意識した製品や新技術を投入していることが反映されたもようだ。
\一方、家電市場調査会社gfuが25日発表した2012年の独スマートフォン市場規模は前年比32.3%増の68億600万ユーロとなり、テレビ市場(同0.2%増の59億8,900万ユーロ)を初めて上回った。販売台数はスマートフォンが26.3%増の1,838万台、テレビが0.7%減の961万9,000台で、平均価格はそれぞれ4.7%増の370ユーロ、1.0%増の623ユーロだった。
\需要が急増するタブレットPCは販売台数が131.9%増の332万7,000台、平均価格が14.9%減の427ユーロで、売上高は97.4%増の14億2,200万ユーロだった。
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