北アフリカ、中東に太陽熱などの発電施設を建設し電力を欧州に供給する「デザーテック」プロジェクトの管理・運営機関Desertec Foundationは20日、サウジアラビアの再生可能エネルギー政策を支援すると発表した。サウジアラビアは新会社Desertec Powerを設立、高効率・低コストで持続可能なエネルギー供給と、二酸化炭素(CO2)を排出しない淡水化プラントの実現に取り組む。デザーテックは専門家などを派遣してプロジェクトの立案・計画、プラント建築などで緊密に協力する方針だ。
\サウジアラビアは昨年10月、エネルギー需要をすべて再可エネで賄う方針を表明した。目標達成に向けて今後20年間に1,090億ドルを投資し、計4万1,000メガワットの太陽熱・太陽光発電施設を建設する。世界最大の産油国であるサウジアラビアが再可エネ促進に政策を転換したことについてDesertec Foundationの関係者は「同国は再可エネ分野や地球環境に配慮した経済発展で中心的な役割を果たす国になる可能性がある」と期待を示した。
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