独キッチン用品業界の業績が安定的に推移している。独刃物・金属食器製造業界団体IVSHが消費財見本市「アンビエンテ」(15~19日)に合わせて発表した国内業界動向によると、2012年業界売上高は20億ユーロとなり、前年並みを確保した。ただ、国外向けが好調な一方で国内は苦戦。またキッチン・テーブルウエア、カトラリーの分野で低迷するなど、明暗が分かれた。
\IVSHのトールステン・コルプ会長によると、売り上げの半分以上を占める輸出は12年1-9月期に前年同期を3.1%に上った。国内向けは景気減速が響き、輸入は5.2%縮小した。
\業界売上をけん引したのは刃物類で、7.8%増の11億ユーロに拡大した。一方、キッチン・テーブルウエアは4.2%減の7億5,500万ユーロ、カトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン類)は16%減の1億5,700万ユーロに落ち込んだ。ただ、カトラリーに関しては比較対象の11年に値下げ販促キャンペーンを強化し売り上げが伸びたため、その反動が出たようだ。
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