時計・宝飾品の小売業界団体BVJが22日発表した2012年の国内市場規模は約50億ユーロで、過去最高となった前年の水準を維持した。カールオイゲン・フリードリヒ会長は「ユーロ圏の金融・通貨危機が仮になかったとしてもこの数値は大きな成功と言える」と満足を表明した。
\地域別でみると、人口密集地域で需要が拡大。また、アジアやロシア、中東の観光客が多く立ち寄るフランクフルトやミュンヘンで販売が好調だった。旅行者が時計・宝飾品店で購入する額は業界売上の5%を占め、フランクフルトなどでは25%以上を占めるという。中小都市では売り上げが減少傾向にある。
\クリスマス商戦期は振るわなかった。フリードリヒ会長は「近年はクリスマス商戦の重要性が以前に比べ薄れている。各小売店は特色を明確に打ち出し、年間を通して魅力を発信し続ける必要がある」との見方を示した。
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