米自動車大手General Motors(GM)のダン・アカーソン最高経営責任者(CEO)は10日、独子会社Opelのリュッセルスハイム本社を訪問し、2016年までの今後4年間で欧州事業に40億ユーロを投資すると発表した。販売減と赤字が続く欧州事業の立て直しが狙い。同CEOは「Opelはわれわれの成功のカギだ」とも述べ、GMのグローバル戦略に同子会社が欠かせないことを強調した。
\GMの欧州事業は業績悪化に歯止めがかからず、昨年は営業赤字18億ドル(13億ユーロ)を計上した。現在は同事業の再建に向けてコスト削減とともに、新モデルの拡充に取り組んでおり、今後5年で23モデルを発売する計画だ。Opelの広報担当者の発言として『ハンデルスブラット』紙が報じたところによると、40億ユーロの新規投資は現行のプロジェクトとは別枠で行われるという。
\OpelをめぐってはGMが売却するとの観測があった。経営陣は今回、大規模な投資方針を打ち出すことでこうした観測を明確に否定した格好だ。
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