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2013/5/15

総合 - ドイツ経済ニュース

石油製品がインフレ率押し下げ

この記事の要約

連邦統計局は13日、2013年4月の消費者物価指数(CPI)統計の詳細を発表した。それによると、前年同月比の物価上昇率は1.2%にとどまり、4カ月連続で縮小。10年8月以来の低水準を記録した。自動車燃料と灯油がそれぞれ6 […]

連邦統計局は13日、2013年4月の消費者物価指数(CPI)統計の詳細を発表した。それによると、前年同月比の物価上昇率は1.2%にとどまり、4カ月連続で縮小。10年8月以来の低水準を記録した。自動車燃料と灯油がそれぞれ6.0%、7.4%下がり、全体を強く押し下げた格好で、自動車燃料と灯油を除いた物価上昇率は1.7%に上った。

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このほか、医療機関の診察料廃止に伴い医療保険サービスの価格が3.8%低下。イースター休暇が昨年の4月から今年は3月にずれ込んだ影響でパック旅行も3.3%安くなった。耐久消費財では娯楽家電と情報機器の下落幅がそれぞれ6.1%、6.2%に達した。

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食料品の価格は4.1%上昇した。上げ幅は果物(7.6%)、野菜(7.1%)、食肉・肉加工品(5.4%)で特に大きい。

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CPIは前月比ではマイナス0.5%となり、3カ月ぶりに下落した。イースター休暇が比較対象の3月に当った関係で、パック旅行が20.5%低下。航空機のフライト料金も1.1%下がった。エネルギーは0.3%増で、自動車燃料は1.9%上昇した。灯油は3.2%低下している。

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