セメント大手の独HeidelbergCemetが8日発表した2013年1-3月期(第1四半期)決算の最終損益は1億8,400万ユーロの赤字となり、損失幅は前年同期の1億5,900万ユーロから膨らんだ。主力市場の欧州で冬の寒波が長引いたほか、景気低迷が続いていることが影響。カルテル制裁金の引当金も利益を押し下げた。欧州需要の回復は当面、期待できないため、同社は急成長が続くアジア、アフリカなどで事業を強化する意向だ。
\売上高は27億6,100万ユーロで、1.4%減少。本業のもうけを示す営業損益は前年同期の黒字(100万ユーロ)から1,700万ユーロの赤字へと転落した。
\同社は新興国でのセメント生産能力を今後10年で倍増させる考え。投資総額の4分の3を成長市場に振り向けるとしている。欧州では人員削減を進め、生産効率を引き上げる方針だ。
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