フランスの国営軍需メーカーNexter(ロアンヌ)が独同業との提携を模索している。フランスをはじめ欧州各国の軍需予算が削減されているうえ、米国の巨大な競合との競争にもさらされているためで、特に戦車メーカーのKrauss-Maffei-Wegmann(KMW)に熱い視線を送っているようだ。23日付『ハンデルスブラット(HB)』紙がNexterや独業界の関係者への取材をもとに報じた。両社はコメントを控えている。
\KMWも軍需予算削減の影響を受けており、売上高は2008年の14億ユーロから11年には9億ユーロ未満に落ち込んだ。12年はさらに減少したとみられる。
\こうした事情を背景に欧州の軍需業界では合併や戦略提携の機運が高まっている。Nexter関係者がHB紙に述べたところによると、フランスのルドリアン国防相はすでに、両社の提携をドイツのデメジエール国防相に打診したという。
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