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2013/5/29

経済産業情報

政府のEV 開発補助金受給、民間トップはボッシュ

この記事の要約

電気自動車(EV)の普及に向けて2012~13年に10億ユーロを拠出するという連邦政府の研究開発支援プログラムで、助成金交付額が最も多い民間企業はボッシュであることが分かった。2位にはダイムラー、3位にはシーメンスが付け […]

電気自動車(EV)の普及に向けて2012~13年に10億ユーロを拠出するという連邦政府の研究開発支援プログラムで、助成金交付額が最も多い民間企業はボッシュであることが分かった。2位にはダイムラー、3位にはシーメンスが付けている(表参照)。社会民主党(SPD)の質問状に対する連邦経済省の回答書をもとに22日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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連邦政府は20年までにEVの普及台数を100万台に引き上げる目標を掲げているが、価格の高さや航続距離の短さなどがネックとなり、12年に新規登録されたEVは4,160台にとどまった。政府はこうした状況の打開に向け、2010年5月に「エレクトロモビリティー国家プラットフォーム」を発足させるとともに、研究開発への支援方針を決定した。

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経済省の回答書によると、当該プログラムで定められた10億ユーロ以外でも補助金を出しており、10年~13年4月までに8億9,000万ユーロがEV研究プロジェクトに振り向けられた。5月以降も1億5,000万ユーロを交付する予定という。また、EVに対する自動車税免除、業務用にEVを使用する企業への税制優遇措置などの形でも支援を行っている。

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