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2013/12/11

総合 - ドイツ経済ニュース

独製造業受注10月は大きく後退、「上向き基調は続く」

この記事の要約

ドイツ連邦経済省が6日発表した2013年10月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.2%下回り、約1年ぶりの大幅後退となった。比較対象の9月は大型受注が多かった効果もあり同3.1%増と大きく上 […]

ドイツ連邦経済省が6日発表した2013年10月の製造業受注指数は物価・営業日数・季節要因調整後の実質で前月を2.2%下回り、約1年ぶりの大幅後退となった。比較対象の9月は大型受注が多かった効果もあり同3.1%増と大きく上昇しており、その反動が出た格好だ。9~10月の受注高は前の期を上回っており、経済省は「工業製品の需要は上向き基調が続いている」との見方を示した。

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10月の受注指数は国内が2.0%減少、ユーロ圏(ドイツを除く)とユーロ圏外もそれぞれ1.3%、2.9%落ち込んだ。

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部門別では投資財が5.2%減と大きく後退した。比較対象の9月はユーロ圏からの受注が22.8%増えて同部門全体が強く押し上げられていたという事情がある。10月の地域別の後退幅はユーロ圏が6.9%と最も大きく、ユーロ圏外と国内も各5.2%、4.2%に上った。

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中間財は2.2%増で、消費財も0.6%拡大した。中間財はユーロ圏とユーロ圏外がともに5%以上、増加。消費財はユーロ圏が9.8%増と大きく伸びたものの、ユーロ圏外は7.6%落ち込んだ。国内は中間財が0.2%減、消費財が1.3%増だった。

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特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、9~10月は前の期の7~8月を1.9%上回った。国内は0.9%減となったものの、ユーロ圏が7.5%増加。ユーロ圏外も2.1%拡大した。部門別では投資財と消費財がそれぞれ2.2%増、中間財が1.4%増だった。

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