ポーランド政府が欧州航空宇宙大手EADS(蘭ライデン)への出資を検討している。現地紙『ジェンニク・ガゼタ・プラヴナ』が報じたもので、欧州連合(EU)との軍事的な協力関係を強化する狙いという。ポーランド国防省の広報担当者は「EADSへの出資がもたらすメリットを分析する。ただ、これは長いプロセスであり、われわれは出発点にいるに過ぎない」と発言した。最終決断は首相が下すとしている。
\同紙によると、1~2%出資する方向で交渉している。現在の株価をもとに計算すると1%は約4億ユーロに相当する。
\EADSには現在、ドイツとフランスがそれぞれ12%、スペインが4%出資しており、ポーランドが資本参加すれば4番目の国となる。EADSの株主構成は今年、大幅に変更され、出資各国は経営戦略に対する拒否権を喪失した。
\EADSに対しては2006年、ロシアの銀行VTGが約10億ユーロを投じて株式およそ5%を取得したものの、監査役会と企業戦略に影響力を行使できなかったため、数カ月で資本を撤退した経緯がある。
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