機械大手の独GEA（デュッセルドルフ）は16日、熱交換器（HX）事業を欧州投資会社Tritonに売却することで合意したと発表した。同社は昨年6月、食品などプロセス産業向けの機械に経営資源を絞り込むため、これら事業とのシナジー効果が低いHX事業からの撤退方針を打ち出していた。HX事業の時価を約13億ユーロとして取引を行う。売却手続きは独禁当局の審査を経て年末に終了する見通し。
熱交換器は1920年代初頭に立ち上げた歴史ある事業で、従業員数は7,300人に上る。2012年の売上高は16億ユーロ、営業利益は1億3,500万ユーロに上った。
GEAは中期事業計画GEA 2020で、プロセス産業向け機械で最大手となる方針を打ち出した。今回の売却により、売り上げに占めるこれら事業の割合が70％を超える見通し。
