ドイツ連邦統計局が10日発表した2014年4月の製造業売上指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.5％増となり、3カ月ぶりに拡大した。ユーロ圏外が0.3％減少したものの、ユーロ圏（ドイツを除く）と国内がそれぞれ1.8％、0.6％増加。全体が押し上げられた。ユーロ圏は3カ月連続で上昇しており、景気の回復がうかがわれる。
部門別では食品・飼料業界の伸び率が最も大きく5.1％に達した。これに情報・電子・光学機器（同4.9％増）、金属製造・加工（2.4％増）が続く。化学は0.6％増、ゴム・樹脂製品は横ばい。自動車・自動車部品は2.3％減と振るわず、機械と電気設備もそれぞれ0.9％、0.6％落ち込んだ。
4月の製造業売上は前年同月比（物価・営業日数調整値）では2.5％増加した。ユーロ圏と国内が各7.3％、3.4％の幅で増加。ユーロ圏外は1.8％縮小した。
1～4月の累計では前年同期（同）を4.0％上回った。内訳は国内が3.2％増、ユーロ圏が4.8％増、ユーロ圏外が4.6％増だった。
