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2014/8/27

企業情報

GEAグループ―組織再編、年コスト1億ユーロ削減へ―

この記事の要約

食品産業向け機械大手の独GEAグループ(デュッセルドルフ)は21日、組織再編計画「フィット・フォー2020」を発表した。組織をスリム化して2017年末までにコストを年1億ユーロ以上削減するとともに、持続的な成長の基盤を創 […]

食品産業向け機械大手の独GEAグループ(デュッセルドルフ)は21日、組織再編計画「フィット・フォー2020」を発表した。組織をスリム化して2017年末までにコストを年1億ユーロ以上削減するとともに、持続的な成長の基盤を創出する。この措置に伴い、今後2~3年で従業員およそ1,000人を削減する見通しだ。

GEAは10年の組織改革で、製品の種類と利用分野に基づく現行の事業体制を構築した。自動搾乳機など酪農農家向けの機械・付属品を取り扱う「ファーム・テクノロジーズ(FT)」、各種産業向けの熱交換器を取り扱う「ヒート・エクスチェンジャーズ(HX)」、食品・飲料メーカー向けの遠心分離機やポンプなどを取り扱う「メカニカル・エクイップメント(ME)」、食品、化学、製薬会社向けの加工システムを取り扱う「プロセス・エンジニアリング(PE)」、食品加工・貯蔵・輸送用の冷凍ソリューションを提供する「リフリジレーション・テクノロジー ズ(RT)」の5部門からなる。このうちHX部門については投資会社に売却することが決まっている。

現行体制では各部門の独立性が高く、販売やサービス面で部門間の連携がない。このため同社は実業部門を2015年中に、製品開発・製造を手がける「エクイップメント部門」とプロセスソリューションの提供を行う「ソリューション部門」に再編。同時に管理業務と各国販売・サービス事業の一元化を図る。これによりコストを削減するとともに、相乗効果を引き出す考えだ。GEAブランドを鮮明化する狙いもある。