エボニック―樹脂事業再編へ―

特殊化学大手の独エボニック（エッセン）が樹脂部門を再編する計画だ。収益力が低いためで、一部事業で提携や合弁化を視野に入れている。クラウス・エンゲル社長が経済誌『マネージャー・マガチン』に明らかにした。

同社長は他の樹脂メーカーも収益力の低迷に苦しんでいると指摘。業界で市場再編の動きが活発化すればシナジー効果や規模の効果が期待でき好ましいとの見方を示した。

収益力の高いヘルスケア、食品、省資源関連の特殊化学分野では大型買収を通して事業を拡大したい考えだ。買収資金は潤沢だとしている。