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2014/8/27

経済産業情報

ドイツ鉄道が損賠請求、航空会社のカルテルで

この記事の要約

ドイツ鉄道(DB)が欧日などの航空会社を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。ロイター通信が消息筋の情報として19日報じたもので、DBはニューヨークの裁判所に訴状を提出したことを明らかにした。損賠請求額が5億ユーロを超え […]

ドイツ鉄道(DB)が欧日などの航空会社を相手取って損害賠償請求訴訟を起こした。ロイター通信が消息筋の情報として19日報じたもので、DBはニューヨークの裁判所に訴状を提出したことを明らかにした。損賠請求額が5億ユーロを超えるという報道内容についてはコメントを控えている。

ロイター通信によると、DBはエールフランスKLM、SAS、カンタス、カーゴルックス、マルチネア・オランダ、全日本空輸(ANA)を提訴した。これらの企業は1999年から2006年にかけて、航空貨物の燃油サーチャージなどの分野で違法なカルテルを締結。ルフトハンザの通報で7年前に発覚した。

これを受け、欧州連合(EU)の欧州委員会は10年、関与した航空12社うちルフトハンザを除く11社に総額7億9,940万ユーロの制裁金支払いを命令。米当局も約15億ドルの支払を命じた。

DBはカルテルで被害を受けたとして、損賠訴訟を起こした。