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2015/8/5

企業情報

フォルクスワーゲン―販売見通し引き下げ、中国市場の変調で―

この記事の要約

独自動車最大手フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は7月29日の決算発表で、2015年の販売見通しを下方修正した。グループ販売の35%を占める中国市場が悪化しているためで、「前年実績の1,010万台をやや上回る」 […]

独自動車最大手フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は7月29日の決算発表で、2015年の販売見通しを下方修正した。グループ販売の35%を占める中国市場が悪化しているためで、「前年実績の1,010万台をやや上回る」としていたこれまでの予測を「前年水準」へと引き下げた。ヴィンターコルン社長はブラジルやロシア市場、メーカー間の価格競争、金利の変動、為替相場、原料価格もリスク要因だとしながらも、売上高営業利益率見通しについては従来予測の5.5~6.5%を据え置いた。

15年4-6月期(第2四半期)の税引き後利益は前年同期比15.9%減の27億3,100万ユーロと大きく落ち込んだ。中国合弁会社からの金利収入が減少したほか、金融先物取引で評価損を計上したことが響いた。

売上高は560億4,100万ユーロで、9.9%増加した。ユーロ安がプラスに働いた格好で、営業利益も4.9%増の34億9,200万ユーロに拡大した。売上高営業利益率は前年同期の6.5%から6.2%へとやや落ち込んだ。

1-6月期(上半期)の販売台数は504万台で、トヨタ自動車(同502万台)を抜いて上期で初めて世界1位となった。

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