ティッセンクルップ―ネット販売を強化―

鉄鋼大手の独ティッセンクルップ(エッセン)は12月15日、インターネット販売事業の強化方針を打ち出した。鉄鋼需要と価格の低迷を受けて業績が振るわないため、ネットビジネスを強化して業績を拡大する考えだ。

販売部門マテリアル・サービシズがこれまで米国と英国に限定していた手工業者や消費者向けのネット販売事業を他の国にも拡大する。まずは2月にスペインに導入、4月からはドイツ本国でも立ち上げる。

大口需要家向けでは特注部品の注文を受け付けるサイトを開設する。顧客企業が同サイドに部品の設計図を送信すると、ティッセンクルップは数分以内に価格と納期を提案。顧客は返答を長く待つことなく注文するかどうかを決断できる。

マテリアル・サービシズ部門の受注件数は年およそ500万件に上る。ネットでの受注はそのうち15万件に過ぎない。同社はネット事業を強化し、そうした現状を改めていく考えだ。

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