コメルツ銀行―ルクセンブルクの資産管理会社を売却―

独2位銀行のコメルツ銀行(フランクフルト)は12月16日、ルクセンブルクの富裕層向け資産管理子会社Cisal(コメルツバンク・インターナショナル・S.A.ルクセンブルク)をスイス同業ユリウス・ベアに売却することで合意したと発表した。コメ銀は富裕層向け資産管理事業をドイツ本国から展開する方針を打ち出しており、これに沿ってSisalを譲渡する。取引金額は6,800万ユーロ。取引の成立には独禁当局の承認が必要で、コメ銀は来夏までの売却手続き終了を見込む。

Cisalを顧客と従業員、ITシステムを含めてユリウス・ベアに譲り渡す。Cisalで管理する顧客資産は約30億ユーロ。

ユリウス・ベアは資産管理事業を強化しており、すでにメリルリンチの当該事業やイタリア企業カイロスを傘下に収めた。スイスのプライベートバンクBSIの買収も狙っているもようだ。

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