輸入物価3年連続下落、15年は-2.6%に

ドイツ連邦統計局が1月28日発表した2015年の輸入物価指数は前月比2.6%減となり、3年連続で下落した(グラフ参照)。エネルギー価格の急落が響いた格好で、エネルギーを除いたベースでは1.8%上昇。原油・石油製品を除いたベースでも1.1%上がった。

エネルギー価格は27.3%下落した。原油が36.3%低下。石油製品(-28.3%)と天然ガス(-13.9%)も2ケタ台の落ち込みとなった。(表を参照)

鉄鉱石も24.5%減と大幅に下落した。銑鉄・鉄鋼・鉄合金はマイナス5.5%。粗ニッケルは11.9%落ち込んだ。一方、金は10.0%上昇し、アルミナも8.1%高くなった。

食料品では豚肉が12.0%、牛乳・乳製品が10.7%の幅でそれぞれ低下した。カカオ豆は20.8%上昇している。

リグニン・セルロースは12.4%上がり、電子部品も5.9%高くなった。

15年の輸出物価指数は前年比0.9%増となり、3年ぶりに上昇へと転じた。

15年12月の輸入物価指数は前年同月を3.1%下回った。エネルギーが25.9%低下。エネルギーを除いたベースでは0.1%上昇した。

12月の輸入物価は前月比でも1.2%下落し、8カ月連続で落ち込んだ。エネルギーは8.8%減で、エネルギーを除いたベースでは0.4%減だった。

上部へスクロール