欧州航空機大手のエアバス(仏トゥールーズ)は1月28日、イラン航空から大型受注を獲得した。イランのロウハニ大統領の訪仏に合わせて同日パリで契約に調印。旅客機118機を納入する。受注額は約250億ドル。エアバスはパイロット、保守点検要員の教育なども引き受ける。
受注の内訳は広胴機が73機と狭胴機が45機。このところ新規受注がほとんど途絶えていた超大型機「A380」も12機、納入する。
エアバスは同日、旅客飛行分野でイランをサポートすることを柱とする包括的な支援契約も同国政府との間で締結した。航空管制、空港運営、航空機運用、航空規制の見直し、技術・理論教育、保守点検などの分野でサポートを行う。
イランは欧米の経済制裁でインフラが老朽化。航空分野でも近代化が緊急の課題となっており、イラン航空のファルハド・パルバレシュ社長は「イランの旅客飛行は新しい時代を迎える」と強調した。