ドイツ連邦統計局が9日発表した2015年12月の製造業売上指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.8%増となり、2カ月ぶりに好転した。ユーロ圏外での売上高が2.7%増加、国内も1.7%増えた。ユーロ圏は0.6%増と小幅な伸びにとどまった。
主要部門のなかでは情報機器/電子・光学製品の伸び率が最も大きく、4.6%に上った。ユーロ圏で25.4%増となり、全体が強く押し上げられた格好だ。このほか、食品・飼料(3.3%増)、ゴム・樹脂製品(2.7%増)、機械(2.4%増)で伸び率が大きかった。化学は1.3%増、自動車・自動車部品は0.4%増。電気設備は1.2%減少し、金属製造・加工も0.7%落ち込んだ。
12月の製造業売上(物価・営業日数調整値)は前月比では0.3%増加した。ユーロ圏外が0.9%減少したものの、ユーロ圏が2.6%拡大。国内も0.1%増と小幅ながら伸びた。
15年全体の製造業売上(同)は前年を1.5%上回った。ユーロ圏が4.5%増と大幅に拡大。ユーロ圏外と国内はそれぞれ1.3%増、0.3%増だった。