フォルクスワーゲン―1月グループ販売が増加―

欧州自動車最大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が12日発表した2016年1月のグループ販売台数は84万7,800台となり、前年同月を3.7%上回った。中国が13.9%増えて過去最大の40万10台に拡大したことが大きい。足元の西欧も2.9%増の24万8,600台と好調だった。ドイツ本国は8万9,700台で0.4%増加した。

北米は6万1,100台で、3.4%減少した。主力の米国が7.0%減の3万6,400台に落ち込んだことが響いた。南米は32.2%減の5万3万6,500台。中東欧はロシア(29.5%減の9,700台)の不振の影響で4.2%減の4万4,000台に後退した。

販売はすべての主要ブランドで増加した。高級車のポルシェと大型商用車のMANが20%台の伸びを記録して全体をけん引。スカニア(大型商用車)は6.1%増、シュコダ(量販車)は5.2%増、アウディ(高級車)は4.0%増だった。

主力のVWブランド乗用車は52万1,400台で、2.8%増加した。中国が15.4%増の30万6,900台となり、1カ月の販売台数としては過去最大となったことが大きい。中国効果でアジア・太平洋は13.6%増加した。その他の地域はすべて減少。西欧は2.6%、中東欧は6.3%、北米は7.6%、南米は35.8%の幅でそれぞれ落ち込んだ。米国は14.6%減の2万100台だった。

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