製造業向けグリッパー製造の独シュンク(ラウフェン・アム・ネッカー)がロボットハンドの受託製造期間を大幅に短縮した。同社への取材をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が15日付で報じた。
ロボットハンドでは個々の顧客ニーズに見合った製品を作る必要があり、通常はオーダーメイドとなる。このため従来は受注から納入までに3~4週間を要した。現在は顧客メーカーの製品に関する情報をインターネットで受け取ったうえで、専用のソフトウエアを用いてロボットハンドを設計。部品を3Dプリンターで作製して製品を完成させる。これにより納品までの時間を1週間に縮めた。
同社は1945年の創業で、89年にベルギーとスイスに事業拠点を開設して初めて国外に進出した。現在は日本を含め30カ国に拡大している。従業員数は2,500人(ドイツは1,800人)。昨年は売上高が前年比15%増の3億6,500万ユーロに拡大した。