独エネルギー大手のEnBW(カールスルーエ)は22日、電機大手のシーメンスに洋上風力発電用タービンと土台を発注することで合意したと発表した。北海に建設予定の発電パーク「EnBWホーエ・ゼー」向けで、シーメンスは設置作業も引き受ける。取引金額は非公開。
シーメンスに発電容量7メガワット(MW)のタービン「SWT-7.0-154」71基と付随するモノパイル式の土台を発注する。パーク内のケーブルと変電所についてはすでに他の企業に発注することで合意が成立している。
EnBWは同パークを建設するかどうかの最終決定を今年末までに決定する。また、それまでに同パークの共同出資者を模索。最大49.9%の資本を譲渡し、合弁化する。合弁化に向けた協議はすでに開始したという。
EnBWは再生可能エネルギーを2020年までに主力事業へと育て上げる考えで、洋上風力発電パークはこれまでに2カ所、開設した。1つは「EnBWバルチック1」(発電容量48MW)、もう1つは「EnBWバルチック2」(同288MW)で、ともにバルト海にある。
EnBWホーエ・ゼーは発電容量が497MWで、バルチック1、2を大きく上回る。発電量は約2,000ギガワット時で、およそ56万世帯の電力需要に相当する。