電機業界の15年輸出高、過去最高を更新 米国向けが中国抜き最大に、資源国向けは低調

独電気電子工業会(ZVEI)が22日発表した独業界の2015年の輸出高は前年比6.7%増の1,741億ユーロとなり、過去最高を更新した。欧州、米国向けが好調で全体が押し上げられた。

米国向けは16.4%増の159億ユーロとなり、中国(0.8%増の150億ユーロ)を抜いて最大となった。3位はフランス、4位は英国が続く。上位10カ国のなかではポーランドの伸び率が最も大きく21.5%に達した。(グラフ参照)

輸出の増加幅は金額ベースでは106億ユーロだった。米国向けの増加額が22億ユーロで最も大きく、これにポーランド(14億ユーロ)、英国(8億8,300万ユーロ)、オランダ(7億5,900万ユーロ)、チェコ(6億8,100万ユーロ)が続いた。

輸出額が最も大きく落ち込んだのは前年同様ロシア向けで、13億ユーロに上った。2位以下はベルギー(2億8,300万ユーロ)、ブラジル(1億8,000万ユーロ)、カザフスタン(1億1,800万ユーロ)、ノルウェー(1億1,300万ユーロ)が続く。これらの国はベルギーを除いて経済の資源依存度が高く、石油や天然ガス、鉱石安の直撃を受けている。

15年の電機製品輸入高は前年比11.0%増の161億5,000万ユーロで、過去最高となった。

12月単月の輸入高は前年同月比2.3%増の140億ユーロで、12月としては過去最高となった。同輸入高は6.1%増の128億ユーロだった。

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