ニベアが製品ブランド1位に、積極的な広告などが奏功

市場調査大手GfKは17日、2016年ベストブランドランキングを発表した。「製品ブランド」分野ではコスメティックの「ニベア」が13年、14年に続く3度目の1位を獲得。「欧州企業ブランド」と「成長ブランド」の分野でも独ブランドのポルシェ(自動車)、WMF(キッチン用品)がトップを射止めた。今年の特設分野である「Eコマースの最速成長ブランド」では米アマゾンが1位となった。

調査ではドイツ、フランス、英国、イタリア、スペインの西欧主要5カ国の消費者を対象にアンケートを実施し、好みのブランドを質問。各ブランドの市場での成功度を加味してランキングを作成する。

ニベアは一貫した製品戦略が奏功した。また、広告投資額が3億7,300万ユーロ(15年)と多いこともプラスに働いた。各分野の1位となったブランドの昨年の広告投資額は前年比で平均32%増加。アマゾンの独広告投資額は140%増の2億7,200万ユーロと急拡大しており、広告がブランド価値を押し上げることがうかがわれる。

WMFは製品や店舗の刷新を通してライフスタイルブランドとしての地位を強化するとともに、スーパー大手レーベと提携し販促キャンペーンを展開したことがブランド価値の向上につながった。