製造業受注2カ月連続減に

ドイツ連邦経済省が7日発表した1月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.1%減(暫定値)となり、2カ月連続で落ち込んだ。景気の先行き懸念の高まりが反映された格好。経済省は今回、12月の数値を当初のマイナス0.7%からマイナス0.2%へと上方修正した。

1月はユーロ圏外と国内がそれぞれ2.7%、1.6%の幅で減少し、足を強く引っ張った。ユーロ圏(ドイツを除く)は投資財と消費財部門で大きく伸びた効果で7.5%拡大した。

部門別でみると、中間財が4.0%減と振るわなかった。ユーロ圏外が9.6%下落。国内も3.2%落ち込んだ。ユーロ圏は0.9%増だった。

投資財は1.7%増加した。ユーロ圏が12.0%伸びて全体をけん引。ユーロ圏外と国内はそれぞれ0.8%、0.4%減少した。

消費財は3.9%増と最も大きく伸びた。ユーロ圏が8.4%増、ユーロ圏外が4.2%増と好調だったほか、国内も0.7%拡大した。

特殊要因による受注水準のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、12月~1月は前の期の10~11月を0.5%上回った。国外がけん引。分野別では投資財と消費財が好調だった。

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