電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は2日、イランの重電大手マプナ(Mapna)と包括提携したと発表した。ガスタービンなどの供給を取り決めるとともに、イランの送電網近代化に向けて協力することで基本合意した。シーメンスは1月にもイラン国鉄から大型受注を獲得する見通しを明らかにしており、欧米の経済制裁が解除された同国向けの事業を今後、速やかに拡大していく考えだ。
シーメンスはマプナにFクラスのガスタービン10基と付随する発電機を供給する。第一弾としてガスタービン2基をベルリンで生産。年内にもイランの港湾都市バンダレ・アッバースの発電所プロジェクト向けに引き渡す。メディア報道によると、Fクラス・ガスタービンの価格は1基当たり約3,500万ユーロに上る。
今回の合意ではさらに、マプナがシーメンスのガスタービンを最低10基、イランでライセンス生産することも取り決められた。