ベーリンガー・インゲルハイム―免疫治療薬で提携―

製薬大手の独ベーリンガー・インゲルハイムは7日、免疫治療薬の開発・販売で米同業アッヴィと提携すると発表した。ベーリンガーは免疫治療を重点開発分野と位置づけているものの、同分野の製品を市場投入した経験がないため、免疫治療薬の販売で先行するアッヴィの協力を受ける。

ベーリンガーが開発中のモノクロナール抗体「BI 655066」と「BI 655064」で提携する。同社はアッヴィから一時金5億9,500万ドルを受け取って開発を継続。開発の進捗に応じてマイルストーンを受け取る。販売はすべてアッヴィが引き受け、ベーリンガーは売り上げに応じてライセンス料を取得する。

BI 655066では現在、乾癬治療薬として治験の最終段階である第3相臨床試験(フェーズ3)が行われている。またクローン病、ぜんそく、乾癬性関節炎の治療薬としてもフェーズ2が行われている。BI 655064はクローン病、腎炎の治療薬で、現在フェーズ1段階にある。

上部へスクロール