機械業界受注、1月は12%減に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が2日発表した独業界の1月の新規受注高は前年同月比で実質12%減少した。中国を震源とする株価の大幅下落や英国の欧州連合(EU)離脱懸念、難民問題など景気のマイナス材料が相次いだことを受けて企業が投資に慎重になったもようだ。

国外受注が14%、国内が8%の幅でそれぞれ後退した。国外はユーロ圏で減少幅がおよそ30%に達した。ユーロ圏外も5%落ち込んだものの、比較対象の2015年1月は受注水準が極めて高くその反動が大きい。

特殊要因による受注水準のブレが小さい3カ月単位の数値をみると、15年11月~16年1月は前年同期比で実質1%増だった。11月は前年同月比6%増、12月も同11%増と大きく伸びたが、1月の不振で「貯金」がほぼ失われた格好だ。国外が3%増、国内が2%減だった。

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