ドイツ連邦統計局は11日、2月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が0.0%、前月比が0.4%で速報値と変わりがなかった。最大の物価押し下げ要因であるエネルギーを除いたインフレ率は前年同月比が0.9%、前月比が0.5%だった。
前年同月比の物価変動率を項目別でみると、エネルギーでは特に暖房用灯油(-33.6%)、軽油(-16.5%)で下落幅が大きかった。このほか、パック旅行が5.7%、コーヒー・茶・カカオが3.0%、電気通信が1.6%の幅でそれぞれ低下した。
一方、天候の影響で果物は5.8%上昇した。また、宝飾品・時計(+6.7%)、新聞・雑誌(+4.7%)、たばこ(+3.9%)で上げ幅が大きかった。
消費支出の約2割を占める家賃が1.1%上がったことから、サービス全体の上昇率は0.9%に押し上げられた。物品全体はマイナス1.1%だった。