ドイツ連邦統計局が10日発表した1月の輸出高は前年同月比1.4%減の887億ユーロとなり、1年5カ月ぶりに後退した。新興国経済の不振を受けて世界貿易が低迷していることが反映された格好で、前月比では2カ月連続の減少となった。輸入高は前年同月比1.5%増の752億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の159億ユーロから136億ユーロへと14.5%縮小。経常黒字も149億ユーロから132億ユーロへと11.4%減少した。
欧州連合(EU)域外向けの輸出が前年同月比5.0%減の340億ユーロと大きく落ち込んだ。ユーロ圏向けは0.1%減の343億ユーロで、EUのユーロ非加盟国向けは2.9%増の204億ユーロに拡大した。
輸入もEU域外からが1.1%減の267億ユーロと振るわなかった。ユーロ加盟国とEUのユーロ非加盟国からはそれぞれ2.7%増の333億ユーロ、3.8%増の151億ユーロへと拡大した。
独卸売・貿易業者連盟(BGA)は今年の輸出成長率が昨年の6.4%から4.5%に鈍化すると予想している。