三菱電機―シーメンスから鉄道用空調装置受注―

三菱電機は10日、独シーメンスから鉄道車両用空調装置328台を約17億円で受注したと発表した。シーメンスから同分野の空調装置を受注するのは今回が初めて。独西部のラインルール・エクスプレス(RRX)路線向けにシーメンスが納入する新型車両82編成164両に搭載される。

三菱電機は2014年4月、欧州総合販社である三菱電機ヨーロッパに交通システム部を設置して欧州市場での販売体制を強化するとともに、鉄道車両用空調装置の生産・保守体制の拡充のために新会社、三菱電機クリマット・交通システムを立ち上げた。16年にはポーランドの鉄道車両用電機品メーカーであるメドコムに資本参加して協業を開始。事業基盤を一段と強化した。欧州市場での交通システム事業売上高を2020年度に200億円へと拡大する目標を掲げる。

上部へスクロール