フォルクスワーゲン―グループ販売、2月は1.2%減少―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が11日発表した2月のグループ販売台数は69万3,300台となり、前年同月比で1.2%減少した。欧州販売は増加したものの、それ以外の地域はすべて減少。ブランドでは主力のVWブランド乗用車が足を強く引っ張った。

アジア・太平洋市場での販売台数は3.4%減の25万4,000台に落ち込んだ。国別でグループ最大の市場である中国は1.8%減の22万7,400台に縮小。7.6%増となった前月から大幅に悪化した。同社は春節(旧正月)が昨年より11日早かったことが響いたと説明している。

北米販売は2.5%減の6万2,300台に後退した。米国は7.2%減の3万7,700台と減少幅が大きい。南米は経済の低迷を受けて26.0%減の3万4,100台と大幅に落ち込んだ。

西欧は6.5%増の26万2,300台と好調だった。ドイツ本国は10万5,400台で、7.7%の伸びを確保している。中東欧はロシア(17.0%減の1万2,400台)がこれまでに引き続き大きく後退したものの、全体では1.6%増の4万9,700台に拡大した。

VWブランド乗用車の販売台数は4.7%減の39万4,400台に落ち込んだ。西欧と中東欧はそれぞれ3.8%、3.0%増加したものの、それ以外の地域はすべて減少。米国は13.2%減の2万2,300台と大きく後退した。中国は3.0%減の17万500台だった。

その他のブランドはすべて増加した。各ブランドの実績はシュコダが3.6%増の7万8,800台、アウディが3.3%増の12万6,500台、ポルシェが2.0%増の1万5,100台、セアトが0.2%増の2万8,700台で、商用車はVWブランド商用車が11.1%増の3万5,700台、MANが6.4%増の7,500台、スカニアが2.5%増の5,900台だった。

1~2月のグループ販売台数は154万1,100台で、前年同期を1.4%上回った。VWブランド乗用車が0.5%減となった以外はすべて増加。ポルシェ(13.5%増)とMAN(13.0%増)は2ケタ台の伸びを記録した。主要市場では中国が7.6%増と好調で、欧州も3.8%増えた。米国は7.1%減と振るわなかった。

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