即日配達サービスを手がけるスタートアップ企業リーファーファクトリー(フランクフルト)が運転手の採用を開始した。これまでは提携先の運送会社に輸送を全面委託してきたが、大口顧客の数が増え輸送条件も個別・複雑化していることから、独自の運送網を持たないと対応できないと判断した。今年はミュンヘンとベルリンの拠点で計300人を新規採用する考えで、すでに30人を雇い入れた。
同社はルフトハンザ・カーゴの子会社であるタイム・マターズからのスピンオフとして設立された。大都市圏では90分以内の配達や顧客の要望時間帯での配達を手がける。小包配達大手ヘルメスから28.5%の出資を受けている。
当初は小規模な小売店が主な顧客だったが、最近はアマゾンやツァランドなどインターネット通販大手との取引が全体の80%を占めるようになり、それに伴い配達条件も複雑化している。売り上げは月30%の速いスピードで拡大しており、2月の配達件数は10万件に達したという。
ミュンヘンの運輸サービス会社ティラミゾー(tiramizoo)も同様の事業を展開している。ティラミゾーは流通大手メトロの家電量販子会社メディア・ザトゥーンが最大の顧客で、小包配達大手DPDから出資を受けている。