情報通信市場、今年は初の1600億ユーロ台に ソフトがけん引車に、経済デジタル化の進展受け

情報通信業界連盟(Bitkom)は10日、ドイツの情報通信市場(娯楽家電を含む)規模が今年は前年比1.7%増の1,602億ユーロとなり、初めて1,600億ユーロを突破するとの予測を発表した。ソフトウエアと通信インフラが好調で全体が押し上げられるとみている。

情報技術(IT)市場は3.0%増の835億ユーロに拡大する。経済全般のデジタル化を背景にソフトウエアが6.2%増の215億ユーロと大きく伸びて全体をけん引。ITサービスも2.7%増の382億ユーロと好調だ。ITハードは0.8%増の238億ユーロと小幅な伸びにとどまる。

通信市場は0.2%増えて670億ユーロとなる。ブロードバンド網向け投資の活発化を受けて通信インフラが2.9%増の67億ユーロに拡大することが大きい。昨年19.3%増と好調だった通信端末はスマートフォンが頭打ちとなる影響で0.2%減の110億ユーロと伸び悩む。通信サービスは横ばいの493億ユーロとなる見通し。

娯楽家電は0.2%増の96億ユーロに拡大し、長年の縮小傾向に歯止めがかかる。欧州サッカー選手権と夏季オリンピックの効果で薄型テレビの売上高が0.6%増加。ホームオーディオは6.8%拡大する。デジタルカメラは3.3%減少するものの、減少幅はこれまでの2ケタ台から大きく縮小する。

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