移民純増、昨年は過去最高の114万人に

国外からドイツに移住する外国人の純増数(流入数-流出数)が昨年は前年(57万7,000人)の約2倍の114万人(速報値)に達し過去最高を更新したことが、連邦統計局の21日の発表で分かった。トルコ、ギリシャなどを経由して流入する難民の急増が反映された格好で、他の移民を含む国外からの移住者の総数は前年の134万3,000人から過去最大の200万人弱へと拡大。ドイツから流出する外国人が76万6,000人から86万人に増加したにもかかわらず、移民数は大幅な純増となった。

統計局によると、14年までは主に永住を目的としない欧州連合(EU)加盟国出身者が新規移民の中心をなしていた。昨年はシリア、イラク、アフガニスタンなどEU域外の難民が急増。生活水準が高く治安も安定したドイツへの永住を狙っている人も多いとみられている。

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