製造業受注、2月は1.2%減少

ドイツ連邦経済省が統計局のデータをもとに5日発表した2月の製造業新規受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.2%減(暫定値)となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。世界経済の低迷が反映された格好で、国外受注が2.1%減と足を強く引っ張った。経済省は大型受注を除いたベースでは受注が0.3%増加しているほか、3月の独企業景況感が改善したことを指摘。製造業の景気は緩やかに拡大していくとの見方を示した。

国外受注はユーロ圏が3.7%、ユーロ圏外が2.1%の幅でそれぞれ減少。ユーロ圏外は2カ月連続で後退した。国内は0.9%増となり、3カ月ぶりに拡大へと転じた。

部門別では消費財が7.3%減と大きく落ち込んだ。前月と前々月にそれぞれ3.8%増加しており、その反動が出たもようだ。投資財もユーロ圏(7.0%減)とユーロ圏外(2.4%減)の不振が響き2.1%下落した。

中間財は1.7%増となり3カ月ぶりに拡大した。ユーロ圏が3.3%増加。ユーロ圏外と国内もそれぞれ1.4%、1.0%伸びた。

特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較をみると、1~2月は前の期の11~12月を0.4%下回った。

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