市場調査大手GfKが3月24日発表したドイツ消費者景況感指数の4月向け予測値は9.4となり、3月の確定値(9.5)から0.1ポイント悪化した。景気見通しの悪化が響いた格好。ただ、数値自体は極めて高い水準を保っており、景況感に陰りは出ていない。
景気の見通しに関する3月の指数(4月向け予測値の算出基準の1つ)は0.5となり、前月(2月)の3.4から2.9ポイント落ち込んだ。長年の平均であるゼロをわずかに上回る水準。主要輸出先国である中国、米国の景気低迷が響いたもようだ。1年前の15年3月に比べると下落幅は30ポイントを超える。
これにつられる形で所得の見通しに関する3月の指数(同)も前月の56.7から50.5へと6.2ポイント低下。高額商品の購入意欲に関する指数も52.7から50.0へと2.7ポイント落ち込んだ。両指数は極めて高い水準にある。
個人消費はドイツ経済のけん引車となっており、昨年は実質1.9%増加した。GfKは今年も約2%の高い成長になると予想している。