ドイツ連邦統計局が3月24日発表した2月の輸入物価指数は前年同月を5.7%下回り、金融・経済危機が猛威を振るっていた2009年10月以来の大幅下落となった。エネルギーの急落が最大の押し下げ要因で、エネルギーを除いたベースでは下げ幅が1.9%だった。
エネルギー価格は34.1%低下した。原油が42.1%、石油製品が36.7%の幅で下がったほか、電力も36.4%下落。天然ガスは23.3%減、石炭は20.0%減だった。
エネルギー以外では鉱石、金属の下げ幅が大きく、鉄鉱石は29.6%、非鉄金属鉱石は15.1%低下。銑鉄・鉄鋼・鉄合金は14.5%下がった。非鉄金属は14.3%減で、粗ニッケルは36.8%減、アルミニウム・アルミ合金は23.4%減、粗銅は15.8%減だった。
農産物ではコーヒー生豆が17.1%減と大きく下落。穀物は9.5%減、牛乳・乳製品は8.9%減、豚肉は6.9%減だった。
輸入物価指数は前月比では0.6%減となり、10カ月連続で落ち込んだ。エネルギーは3.8%減で、電力は23.1%減と急落。エネルギーを除いたベースでは輸入物価の下げ幅が0.5%だった。
2月の輸出物価指数は前年同月比が1.2%減、前月比が0.5%減だった。