ドイツ連邦雇用庁(BA)が3月31日発表した同月の失業者数は284万5,000人となり前月比で6万6,000人減少したものの、減少幅は過去3年間の同月平均(7万6,000人)を下回った。比較対象の2月は暖冬の効果で同月としては失業者数が極めて少なかったことが背景にあり、季節要因調整ベースの3月の失業者数は横ばいにとどまった。BAによると、雇用情勢が悪化する兆しはないという。名目ベースの失業率は前月を0.1ポイント下回る6.5%だった。
国際労働機関(ILO)基準の2月の失業者数は195万人で、失業率は4.6%だった。
3月の求人件数は63万5,000件で、前年同月から9万2,000件増加。前月比でも実質2,000件拡大した。求人指数BA-Xは前月と同水準の209。専門人材はメカトロニクス、エネルギー・電機、交通・物流、流通業界で特に不足している。