自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)がリコール(無料の回収・修理)を相次いで行うことが3月下旬に明らかになった。昨年秋に発覚したディーゼル車排ガス不正問題とは無関係で、合わせて約100万台が該当する。
VWブランドのクロスオーバーSUV「トゥアレグ」、およびプラットフォームを共有する子会社ポルシェの「カイエン」で計約80万台をリコールする。ペダルのベアリングブロックに用いる止め輪が外れる恐れがあるため。対象となるのは2011年式から2015年式で、トゥアレグ39万台、カイエン41万台が該当する。
VWブランドの中型車「パサート」でもリコールを行う。ワイヤーハーネスのコネクターがしっかり差し込まれていないためエンストを起こす可能性がある。対象となるのは2014年式と2015年式の計17万7,000台。
このほか、米国で販売したVW「ゴルフ」の電気自動車(EV)モデルをリコールする。ソフトウエアの不具合でモーターが停止する恐れがあるため。同国で3月1日まで販売した5,561台すべてが対象となる。