1月の独電機輸出は小幅増、日本向けは20%拡大

独電気電子工業会(ZVEI)が3月23日発表した同国の1月の電機製品輸出高は前年同月比0.6%増の134億ユーロと小幅な伸びにとどまった。世界経済の減速が響いた格好。輸出額自体は1月の過去最高を記録した。

先進国(国際通貨基金=IMF=の定義による)向けは0.6%増の89億ユーロだった。伸び率が特に大きかったのはスウェーデンと日本向けで、それぞれ39.1%増の3億7,100万ユーロ、20.6%増の2億4,000万ユーロに拡大した。一方、韓国向けは16.3%減の1億6,200万ユーロと振るわず、スペイン(7.2%減の4億1,700万ユーロ)、フランス(5.8%減の8億9,000万ユーロ)、チェコ(2.5%減の5億2,900万ユーロ)、米国(0.5%減の11億ユーロ)向けも落ち込んだ。

新興国向けは45億ユーロで、0.7%増加した。サウジアラビア(38.6%増の1億200万ユーロ)、トルコ(33.3%増の2億9,600万ユーロ)、ポーランド(22.7%増の6億8,500万ユーロ)、タイ(17.2%増の6,300万ユーロ)向けが2ケタ台の伸びを記録。アラブ首長国連邦(9.4%増の1億3,300万ユーロ)向けも大きく伸びた。インドネシア(43.7%減の3,100万ユーロ)、ブラジル(39.9%減の6,500万ユーロ)、マレーシア(32.7%減の1億2,800万ユーロ)、ロシア(22.0%減の1億7,500万ユーロ)、メキシコ(18.9%減の1億2,100万ユーロ)向けは振るわなかった。最大の輸出先である中国は横ばいの12億ユーロだった。

上部へスクロール