実質賃金上昇率、昨年は統計開始後の最高に

ドイツ連邦統計局が3月24日発表した2015年の実質賃金指数は前年を2.4%上回り、同統計を開始した08年以降で最大の上げ幅となった。名目賃金の上昇率が2.7%と大きかったほか、インフレ率が0.3%にとどまったことで、水準が押し上げられた格好。

名目賃金が大きく上昇したのは全業界一律の最低賃金(時給8.5ユーロ)が1月1日付で導入されたためで、上げ幅は税金・社会保険料納付義務が免除される低賃金労働「ミニジョブ(月収450ユーロ以下)」の被用者で4.6%、非熟練労働者で4.1%に達した。地域別では低賃金就労者が多い東部地区で4.0%に達し、西部地区の2.5%を大きく上回った。

上部へスクロール