シーメンス―ヴァレオと合弁、EV・HV向け駆動部品生産へ―

電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は18日、自動車部品大手の仏ヴァレオと共同で電気自動車(EV)、ハイブリッド車(HV)向けの駆動系部品を製造する合弁会社を折半出資で設立すると発表した。世界的な事業展開と現地生産による高い効率性、EV・HVの重要市場である欧州と中国にアクセスできる強みを生かして、年20%の成長が見込まれる関連部品市場で確かな地歩を築く狙い。当局の許可を経て今年10-12月期の立ち上げを見込む。

ヴァレオの高電圧パワーエレクトロニクス事業(従業員200人)とシーメンスのEVパワートレインシステム事業(同500人)を統合して新会社を設立する。独エアランゲンに本社を設置。中国、フランス、ノルウェー、ポーランド、ハンガリーに工場を設立する。

60ボルトを超えるモーター、パワーエレクトロニクス製品の開発・生産・販売を一括して担当する。レンジ・エクステンダー、DC/DCコンバータ、インバーター、チャージャーなど、HV、プラグイン・ハイブリッド(PHV)、EVのすべての需要に対応できる態勢を整える。

ヴァレオとシーメンスは取り扱い製品や生産ノウハウ、事業地域で相互の補完性が高く、合弁による大きな相乗効果を見込んでいる。

上部へスクロール