カー2ゴー―中国に進出―

自動車大手の独ダイムラーは15日、カーシェアリング子会社カー2ゴー(ラインフェルデン・エヒターディンゲン)が中国内陸部の重慶に事業拠点を開設したと発表した。西側の国際的な企業が同国でカーシェア事業を実施するのはカー2ゴーが初めて。中国の大都市部では交通事情が悪いことから、需要を掘り起こせると判断し進出した。

まずはダイムラーの超小型車スマート・フォーツゥー400台を投入し、一定地域内であれば借り受けと返却の場所を拘束しないフリーフロート型のサービスを展開。今秋までに600台へと拡大していく。カー2ゴーのローラント・ケップラー最高経営責任者(CEO)は「カーシェアリングは新しい形態の個人の移動手段として中国の大都市部で重要性が高まっている」と述べ、事業の拡大に意欲を示した。駐車場不足や公害が追い風になるとみている。

カー2ゴーのアジア進出は今回が初めて。これまでは欧州と北米で事業を展開してきた。

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