電機大手の韓LG電子は13日、欧州事業の統括拠点を英ロンドンから独フランクフルトに移管すると発表した。独事業の統括拠点もデュッセルドルフ近郊のラーティンゲンからフランクフルトに移し新欧州統括拠点と統合。業務を集約し効率アップを図る。新拠点は年末までに開設する予定だ。
同社は欧州拠点をフランクフルトに移管する理由を◇ドイツは消費市場が大きい◇電子看板、太陽光発電、照明、自動車部品事業でより大きな成長を見込める◇インフラの充実◇欧州の中心にあるため物流のうえで都合が良い――と説明した。英国が欧州連合(EU)から離脱する可能性があることが関係しているかは明らかにしていない。
フランクフルトの新拠点の従業員数は不明。ラーティンゲンの拠点では現在、270人が勤務している。
フランクフルトを中心とするライン・マイン地域には韓国の大手企業が多く、サムスンはシュヴァルバッハ、現代自動車はオッフェンバッハ、起亜自動車はフランクフルトに拠点を構えている。LGの欧州・独統括拠点が新たに加わるため、同地での韓国企業の活動は一段と活発化しそうだ。