ギーゼッケ・アンド・デブリエント―持ち株会社に―

紙幣やパスポートなどの特殊印刷を手がける独ギーゼッケ・アンド・デブリエント(G&D、ミュンヘン)は12日の決算発表で、同社を持ち株会社に改めることを明らかにした。計4部門を独立した事業会社とすることで責任意識を高めるとともに、買収や合弁などの事業活動を柔軟に実施できるようにする狙い。来年1月までに新体制へと移行する。

2015年12月期の純損益は5,450万ユーロの黒字となり、前期の赤字(7,330万ユーロ)から好転した。14年半ばに開始したコスト削減プログラムが奏功。本業のもうけを示す営業損益(EBIT)も1,180万ユーロの赤字から1億160万ユーロの黒字へと転換した。売上高は9.7%増えて20億1,090万ユーロとなった。

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