世界初の樹脂組み込み硬貨、ドイツで発行

ドイツ連邦銀行(中銀)は14日、同国初の5ユーロ硬貨を発行した。世界で初めて樹脂を組み込んでいるのが特徴。人気は極めて高く、売り切れるのは時間の問題とみられる。

同硬貨は収集用で、「惑星・地球(Planet Erde)」と命名されている。中心部と外周部が銅とニッケルの合金製で、両部分を発光ポリマー製の青のリングで結び付けている。表面の中心部には欧州とアフリカを中心とする地図、外周部には太陽や土星などの星が描かれている。裏面は通常のドイツの硬貨と同じデザインで、中心部にドイツの国章である連邦鷲が配置されている。青の樹脂は地球を象徴するもので、光を当てるとコバルトブルーに輝く。

発行枚数は225万枚。国内に35カ所ある連銀の支店と市中銀行で入手できる。ただ、人気が高いことから販売を制限しており、1人当たり1日に1枚しか購入できない。インターネットではすでに発行日の時点でプレミア付きで売りに出されていた。

ユーロ硬貨であるものの、ドイツ以外では支払い手段として利用できない。

上部へスクロール